ときめきはカーニバル

関西の人たちにゾッコンです

#お笑いスタタン の話をさせてください。

 

 

 

 

『関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!』という映画が素晴らしすぎるので感想を殴り書きします。

私は今回主演を務める西畑大吾くんの担当なので贔屓目もあるかとは思うけど、該当担ではない方たちも絶賛してるので、そういうのも含めて劇場に足を運ぶきっかけになっていただけたら嬉しいし、そうじゃなくても私の備忘録として書かせてくれ。

 

ストーリーやキャスト等は公式HPで確認してください。

statan.jp

 

この映画(以下スタタン)は関西Jr.の第4弾映画として位置付けられているのですが、私の中では、4作中で1番好きな作品になりました。

なぜ1番なのかはよくわからないけど、1つ言えるのはこちらが考察する余白の多さかなと思います。だからTwitter上にスタタンのいろいろな感想が溢れかえり、はてなブログでも感想ブログがアップされるんだと思う。

お笑い芸人というテーマで、それをちょっと似たところのあるジャニーズJr.が演じるというところに深読みする価値もある。前作は地方アイドルがテーマでよりジャニーズJr.に似てるけど、それよりも考えさせるお話しだった...

 

 

 

前置きが長くなりましたが、本題入ります。ネタバレです。

 

 

 

スタタンを見る前にあらすじや予告で想像していたのは、

期待されてデビューした“エンドレス”というコンビが意外とうまくいかず、それどころかデビュー時には下にいた同期の“ピンクらくだ”というトリオの方が売れるようになり、焦っていろいろ努力した結果、大人気の芸人に!!

という話だと思ってた。

実際はそんなことなくて、映画内ではエンドレスは売れないままだし、売れる前で話が終わったからいわゆる努力の描写はない。

言葉が悪いけどわかりやすい努力という安易な方向に逃げずに、出演メンバーの演技力に期待した、心理描写で魅せる映画だった。演技という面では実績を残してる大吾くんはもちろんだし、主要キャストでの映像出演ははじめてであろう丈くんがとても素晴らしかった。素晴らしすぎてこのエンドレスの2人を抱きしめたい。

 

 

公式HPのストーリーにあるようにエンドレスは解散の危機を迎えるわけだけど、解散が頭に浮かんでいるのは稲毛くん(藤原丈一郎)だけで高浜くん(西畑大吾)の方は解散のかの字も浮かんでいなんですよね。高浜くんはお笑いの才能があって養成所時代から仲間に認められていて、稲毛くんはデビュー当時から先輩に「高浜に置いていかれないように頑張れよ」と言われ、高浜くんはテレビ番組のプロデューサーに「高浜1人の方が使いやすい」と言われ、それを稲毛くんは聞いてしまう。そりゃ優しい稲毛くんは負い目に感じてしまうし、売れたいと焦る高浜くんを見たら解散して高浜くんピンでやっていった方が...ってなってしまうよ。

 

お笑い芸人を志すようになって、そしてデビューしてという段階でのエンドレスの2人は「1人でも多くの人を笑いで幸せにしたい」と思って活動してました。しかし高浜くんは次第に初心を忘れ、売れたい、売れなきゃ意味がないとそればかりになるけれど、これは自分だけではなくて稲毛くんと2人でというのが前提で、自分1人だなんて全く考えてない。だから「高浜1人の方が使いやすい」と言われても、2人で売れるために漫才強化合宿をするんですよね。

それはきっと、中学時代いじめられていた高浜くんを稲毛くんが救ってくれたという過去があるわけで。おそらく友達なんていなくて、人間不信になっていた高浜くんの初めての友達で仲間で理解者だから、高浜くんが稲毛くんを離すわけないんですよ。

 

高浜くんは稲毛くんが解散を考えてることに気付かないように、稲毛くんも高浜くんがこれほどまでに自分を思っていることに気付かない。

これが漫才強化合宿でのドタバタ劇で気付くことになるわけですが。このドタバタ劇がドタバタすぎて見ていると、お?と思うけどこのドタバタ劇があるからそれぞれの気持ちに気付くことができ、初心に戻ることができる。

最後のお互いを理解することになる漫才のシーンでは、こういた心理描写に加えて漫才もしなければならず、そういった技術面でも該当担としては泣ける要素です。

 

 

そしてエンディングの「おみくじHAPPY!」が最高にエモい。語彙力なさすぎてエモいとしか表現できない自分が悔しい。

劇中の彼らのホーム角座から、本当の彼らのホーム松竹座のステージまでワンカメ風に歌って踊っているんですが、キラキラした彼らを見て劇中のしんみりした心が一気に晴れやかになる。しかし道中の早朝の難波がゴミとかで汚くて掃除してあげたい気持ちにもなる。

 

 

 

スタタンはお笑いがテーマですが、本当に今の彼ら、ジャニーズJr.に通じるところがあって。

お笑い芸人の売れたい=ジャニーズJr.のCDデビューしたいとして考えるとすごくモヤモヤした気持ちになります。CDデビューは誰もが目指すところではありますが、到達した人はここ3年ほど出ていません。デビューを焦る気持ちもわかります。

ジャニーズWESTの誰かがジャニーさんにデビューの直談判をしに行ったときに「デビューするとCDの売上とか数字が付いて回ってきて楽しくないよ」(超ニュアンス)と言われていて。数字というのは最近また話題に上がっているし、CDデビュー以外の道で活躍している人たちも増えています。なんなら大吾くんもその中の1人に含まれると思います。

それでも多くのジャニーズJr.がCDデビューを目指し活動する中で、私には何ができるのだろうと、スタタンを見て悶々と考えてしまいました。答えはもちろん出てない。

 

 

 

最後に話が少し逸れたけど、ぜひ劇場までスタタンを見に行ってください。それが無理なら今後発売される(であろう)DVD買ってください。しがない西畑担からのお願いです(笑)